ひいじいCAFEランニングブログ

日々のランニングの記録です

押ささる、書かさる、食べらさる。

『酒屋さん(ワタクシです)の前掛けにマジックで線引いたような跡があるけど』

 

「うわ! 本当だ、いつの間に書かさったんだろう?」

 

『書かさる?』

 

 どうも! ひいじいCAFEミッドナイト通信ですよ。

 

 自身の勤めている酒屋からほど近い飲食店で働くお兄さんとの会話です。

 彼は沖縄の店舗からの転勤で北海道にやってきたのは数ヶ月前、なんやかんやで気が合い、顔を合わせば手を振り合う仲になったとさ。

 

 とある日、

 

 酒屋から出たダンボールを廃棄しようと台車に乗せてごみ捨て場まで行こうとしていた時、件の彼とすれ違いましてね、声をかけられました。

 

『酒屋さん、どこ行くの?』

 

「ちょっとゴミ”投げ”に行くんだわ」

 

 相手が道外からの人なので方言はなるべく出さないようにしておるのですが、たまに漏れ出てしまった時に必ず『??』みたいな表情をされることがあるんですよね。

 まぁ、しょうがないっちゃあしょうがないですよ。

 でもね、これだけは標準語にしてもいいんじゃないか? ってものがあるんですよ、それは

 

『◯◯さる』

 

 お猿さんの種類じゃないっす。

 れっきとした言葉ですよ。

 日本全国どこに居ても、こういったシチュエーションは良くあるはずなのに、その減少を短く纏めた言葉が標準語には無いんです。

 自身が良く使うのは『押ささる』『書かさる』、次点で『食べらさる』ですよ。

 意味としては例外はあれど

 

 自分の意図しないところでその現象が起こってしまった

 

 みたいな感情を表す時に使います。

『押ささる』『書かさる』はめっちゃ使います。

 だって便利なんですもん。

 

 例えば、

 

 室内で壁にもたれかかった(北海道弁では『よしかかった』)際、そこに室内灯のスイッチがあったとします。

 それに指ではなく体の一部が当たって消えてしまった(もしくは点いた)ため、周りの人がそのことに驚いたとします。

 その時、想像ですが標準語ですと

 

『ごめん、押すつもりはなかったけど背中でスイッチ押してしまった』

 

 てな感じになるんでしょうか?

 とはいえワタクシ、生粋の道産子なので間違ってるかもしれませんね。

 まぁ、そんなことはさておき北海道弁だと

 

『ごめん、スイッチ押ささった』

 

 これで全てが通じます。

 標準語だとどうしても長くなってしまう文章が『押ささる』というたった4文字に集約できちゃうんですよ。

 

 普通にすごくね?

 

『◯◯さる』、標準語に昇格させてもいいんじゃないか? そんなことを思ってはいるのですが、まぁ、

 

 無理ですかねぇ……。