忘れる。
『いやー……これだけお客さんゼロの日が続くと人と接するのが逆に怖くなるわよね』
どうも! ひいじいCAFEミッドナイト通信ですよっと。
最近、ススキノでまたコロナウイルスによるクラスターが発生したことで、少し収まってきたかな的な折角の復活ムードが一変、週末といえど絶望しながら店を開けるという空気が戻ってきてしまいました。
で、
冒頭は今日、雑居ビルの中に店があるママさんとの会話でございますよ。
彼女が言うにはここ数日、ビルの中に人の気配がしないそうです。
立地的には真逆の路面店であるワタクシの店とて当然その煽(あお)りを受けておりましてね、最近ではお客さんが来ないのが当たり前、来たらラッキー的な感じになってしまっております。
いやぁ、
慣れとは恐ろしいものです。
とはいえ、ワタクシの店はもともとお客さんを持った状態で始めたわけではないので初年度や二年目などはとても苦労しましてね、月から木までお客さんゼロ行進ってのもあったわけです。
そこまでゼロが続くと逆に
お客さんが来るのが怖くなってしまうんですよ。
いや、厳密に言うと『来てほしい気持ち半分、来てほしくない気持ち半分』ってところでしょうか。
そりゃあ、営業しているわけなので来てくれないと店の存亡にかかわるわけですしね。
とはいえ、そんな日が二日も続くとですね
忘れちゃうんすよ、営業トークとやらを
ってな話をママさんに振ったところ食い気味に賛同してくれましたよ。
いやはや、ススキノで長いこと生き抜いてきた方ですらそうなんだなぁと思った次第ですよ。
むむっ!
『喋るだけなのに何が難しいことあるのよ』って思ったそこのアナタ。
あ、思ってない方は流してくださいね。
思ってしまったアナタに切に言いたい。
た だ 喋 る だ け じ ゃ あ ダ メ な ん す よ。
ハタから見たら飲みの席で友人や上司と喋っているように見えるとは思います。
でもね、
それだけだとお客さんは付かないんすよ。
まぁ、ワタクシの店で売っているのはあくまで『煙』ですのでマスターの人間性とか話術は期待されても困るのですが、スナックさんは違います。
多くのスナックさんと接してきたワタクシの個人的な感想になってしまいますが、長いこと続いている店って
ママさんの話術が半端ないです。
どんな他愛の無い話にも息をするように受け答えできちゃうんですよ。
たかが会話、されど会話、水ものと言われる商売を長いことやるには会話力ってすごく重要だなぁと思っております。