親父の背中。
いつまで経っても越えられない。
どうも! ひいじいCAFEミッドナイト通信ですよ。
ワタクシ、将棋というものを嗜みます。
とはいえ、囲い方と戦法をいくつか知っている程度で、実力は遊び方を知っている人同士なら、そこそこいい勝負になる感じですね。
自身、
幼少の頃、親から教わりました。
そこから興味を持ち、漫画で解説されたものを読んだり、日曜に放送される番組を見たりして、少しづつ知識を得ていったんですよね。
で、高校生の頃、満を持して父に勝負を挑んだわけですが、
こてんぱんにされました。
飛車と角を抜く、二枚落ちというハンデを付けてもらっても全くと言っていいほど歯が立ちません。
そのため、そこで心が折れ、一時期ずっと離れておりました。
時は流れ、
開業して数カ月くらい経った頃、お客さんの入りが芳(かんば)しくない時期が続きました。
とりあえず、やることはやってしまうのですが、誰も居ない店内でボーっと一人、スマートフォンでニュースを見たりしておったわけですよ。
そのうちそれも飽きてしまいましてね、どうしたもんかと思っておった頃、サイト内に貼り付けてあるスマホアプリの宣伝の中に
詰め将棋。
なるものを見つけました。
結構な問題数がありながらも基本無料で遊べるため、暇潰しに丁度いいなぁとダウンロードして、問題に添えられる解説とにらめっこしつつ、コツコツと解いておったわけですよ。
その後、
一手詰のような簡単な物も含みますが、アプリ内にある1000問ほど解いた時、フと父の顔が浮かびました。
久しぶりに勝負挑んでみるか。
思いついたら居ても立ってもいられなくなり、そこから動画サイトなどで多少、戦法等の知識を入れつつ、その時を虎視眈々と待っておりました。
で、
なんだかんだで帰省することとなり、満を持して物置の奥にひっそりとしまってあった将棋盤を取り出し父の前へ
すると
『お、久々にやるか?』
と、ちょっと嬉しそうな表情を浮かべました。
フフフフフ、今日こそはぎゃふんと言わせてやるぜ。
『ハンデはどうする?』って聞かれたのでワタクシ
「今日は平手(ハンデ無し)でいいよ、俺も成長したし」
なんて言ったら『そろそろやられるかもなぁ』なんて呟きを聞きつつ一緒に駒を並べていざ勝負!
子どもの頃とは違う所を見せてやるぜ! と意気込みつつかかっていったわけですが
こてんぱんにされました。
その後、2~3局やったのですが、やっぱり勝てず。
多少、良い勝負にはなったと思うのですが、どうあがいても守りを簡単に突破され詰まされちゃいました。
「いやもうだめだ、勝てんわ」
とうとうギブアップ。すると
『多少は強くなったとは思う、でもまだ超えられるわけにはいかんな』
なんて、ちょっと嬉しそうな顔をしてました。
うーむ、父を超えられる日はいつになることやら。