練習嫌いの究極系。
趣味に関して努力と練習はしない。
どうも! 生粋のモノグサ野郎、ススキノの父です。
前回、前々回のバンドの話に盛り込もうと思ったのですが、方向性が違うので別の話にすることにしたのがーぁ
今回。
大学二年でバンドを組んでドラムからギターにコンバートし、何とか形を作りましたよというのが前回までのお話。
で、
それからのライブはメンバー全員が初心者だったため出来るだけ簡単で、しかもライブ映えしそうな曲を選んでやっておったわけですが、避けて通れないのが
単音弾き。
いわゆるひとつの『ソロ』というヤツですよ。
まーぁ、これが厄介でしてね、他のギタリストが自身の選んだ楽曲よりも遥かに難しいフレーズを涼しい顔して弾いているのに当のワタクシ、最初は克服しようと練習(笑い)的なことをしておったわけですが、
一向に上達せず。
それでも何とか本番までに形にしてゆくものの、いざステージに立つと見事にアガってしまい、手の震えで細かいピック捌きが出来なくなってしまうんですね。
とはいえソロが無い曲というのは限られてしまいますし、サークルでの定期ライブ毎に『ソロが無い曲……ソロが無い曲……』なんて、いちいち探してられっかい、ってことですよ。
ある時、フと思い付いたんですよ。
無いなら作ってしまえ。と、
自分で作詞作曲してしまえば出来ないテクニックを盛り込む必要は皆無。
何度かステージに立つ間に、ふんわりと技術は上がりコード弾きなら緊張していても演奏は崩壊しないようになっていたので、これのみでゴリンゴリンに押し切ってしまおうと。
しかも、
当時はまだ、オリジナルを演っているバンドってのが無かったため、目新しさも相まって良い感じになるんじゃなかろうかと思いましてね、早速取り掛かったわけですよ。
とはいえズブの素人が『曲つ〜くろ』って思い立ってすぐ出来るかって話ですが
出来ちゃったんです。
あ、いや、『ワタクシ、作曲の才能があります!』って豪語したいわけじゃなくてですね、目立った才能を持っていないバカチンのワタクシがテクニックを丸ごと捨てた上で、どうしたらライブ映えする曲を作れるかという理論を立てていたからです。
それは、
先輩方のライブを見ていた時、思いました。
メンバー全員、超絶テクニックを駆使しているバンドと、そこまでテクニックを盛り込んでいないバンドを聞いてもですね、確かに上手いなぁとは思うのですが、結局の所
ボーカルの声さえ通っていれば結局
一緒。
ってなことを踏まえつつ、『何歌っているかわかること』を大前提とした上で、ワタクシが曲を作る上で大切にしたのが
短いフレーズを繰り返すこと
万が一、いくら心に響く歌詞を書けたとしても初見でわかるはずなかろうと。
そうなると聞いてもらうためには、わかりやすくせにゃならんという結論に達しましてね、策をこねくりにこねくり回して出来た曲のタイトルが
『スーパーに行こう』
はい、これだけ仰々しく語ってきた割りにガッカリなタイトルですね。
内容としては曲の中の人が『あ、スーパーに行くか』って思いましたってだけで結局家から出てない、ってだけの歌詞です。
とはいえね実際披露した後に先輩方に怒られなかったので、これはこれで
良かったんじゃないかと。
そんなことを個人的には思ってますよ。