名付け一つで。
もはや倉庫の不良債権。
どうも! ススキノの父です。
数年前に始まったジャパニーズウイスキーブームもあって、竹鶴、山崎、白州、響が軒並み市場から姿を消しましたね。
初期の頃はビンテージ物と呼ばれる年代入りのブランドもありましたが原酒の枯渇により次々と終売に追い込まれ、代わりに年代を明記しないノンビンテージという形で再販という形になりました。
と、
以前は買おうと思えば難なく購入出来たウイスキーでビンテージを残しているものは『山崎』のみとなりました。
一応、『白州18年』も商品として残っておりますが、希少すぎて酒屋でも目にすることはありませんね。
とはいえ、
ブームが来て数年は経っておりますが、未だに『竹鶴』『山崎』『白州』は人気がありましてね、ネット上では狂った値段で取引されているのを見た方もいらっしゃるのではと思います。
そんな中、ビンテージ表記を止めたため、一気に人気が下がってしまったのが
響・ブレンダーズチョイス。
17年物の代替品として販売されましたし、発売当初は同じジャパニーズウイスキーとして人気が出るのではないかと思っていたのですが
大爆死。
ワタクシの勤める酒屋だけかもしれませんが、どんどん在庫がダブついてきております。
実際飲んでみると自身の個人的感想となりますが、結構美味しくまとまっているとは思うんですよね。
とはいえ世間的には売れていないんでしょう、あのサントリーさんが売るためにテコ入れするくらいですから。
こちらとしてもダブついた在庫を何とかせにゃならんということで、メーカーさんが提示した条件を伝えつつお客さんに勧めるのですが
『あー……それは要らない』
という反応。
やはり、夜の店で高いお金を払ってもボトルを入れようという客層が求めるのは
高いステータス。
ぶっちゃけ『見栄』ですよ。
『◯年物のウイスキーを俺は入れてるぞ!』というアドバンテージが欲しいわけですよ。
更に悪いことに響はブレンデットウイスキー。
麦由来とトウモロコシ由来の原酒を混ぜちゃってるんですよね。
決してマズいわけではないですし、ワタクシはむしろブレンデットウイスキーの方が好きなのですが、夜の店に来るお客さんからするとシングルモルト、いわゆるひとつの麦由来のみのものと比べると
格下。
みたいな感じで捉えておるのじゃないかと配達していてお客さんの反応を見ている限りですが感じ取れてしまうんですよね。
それを踏まえてサントリーさんに伝えたい。
響だけはビンテージ戻した方がいいかもしれない。
いやまぁ、大きな企業ですから何か考えがあってやっているんでしょうけどね。