一応、当店もパイオニア。
何が正解なのかわからないのが商売。
どうも! 低気圧が来ると故障するススキノの父です。
酒屋をやっていると新規オープンの店に縁のある人から頼まれた、お祝いの品を持って行く機会があります。
オーナーが力のある人ならば廊下に花輪がズラーッと並び、お祝いとして贈られたビールのケースが高く積んであり、一歩中に入ると『祝開店』と書かれた熨斗(のし)が壁一面に貼ってある……なんてことも珍しくありません。
とはいえ、
国の統計によるとオープンしたは良いけれど、2年以内に8割が店を閉めてしまうそうですね。
自身、ススキノを歩いて10年になりますが、肌感で間違いでは無いような気がします。
やはり商売というものは難しいということでしょうね。
で、ワタクシ、ススキノに限ってになるのですが、お祝いの品を持ってオープンの店に一歩入った瞬間、感じるんです、
2年持つか持たないか。
とはいえ、明確に言葉には出来ません。
オーナーの人柄とか調度品云々は関係なく店内に漂う空気が、そう感じてしまうんですよね。
ですが、
自身、大外しした店が一軒だけあります。
かなり前の話になりますが、ススキノに突然サブカルチャーをコンセプトとしたバーがオープンしました。
こういった店はススキノに前例が無く、いわゆるひとつの
パイオニア。
年配を相手にするスナックが並ぶ中にポツンと一つある姿は異彩を放っておりました。
ワタクシ、オープン直後、そこに配達に行ったのですが今までの勘が『続かないかもなぁ』って思ったんですよ。
ですが現在
系列店が数店舗出来ました。
いやまぁ、それについて勘が外れて悔しいなんて微塵も思っておりませんし、繁盛してくれるなら喜ばしいことです。
ワタクシが思うのは折角オープンした店には末永く営業して欲しいですしね。
で、
自身の勘が外れたのは前例が無いということが感覚を狂わせたのでないかと思ってますよ。
あれから数年、ススキノには様々なコンセプトのバーやスナックが誕生しております。
やはり閉店する店もあれば、元気に続けている店もあり、それを眺めていると
商売って何が当たるかわからんもんだ。
そんなことを思ってますよ、