経年。
43歳になりました。
どうも! ススキノの父です。
誕生日というイベント、子どもの頃は楽しくて仕方なかったです。
アニメやドラマの世界では友達がプレゼントを持って来てくれるわ、この日ばかりはケーキを始め普段では食べないようなご馳走がテーブルに並びという光景を目にすることが多いかと思います。
まぁ、
現実世界でも似たようなもので、あまり裕福とは言い難い我が家でも誕生日ともなれば一大イベントでした。
ところが20代を過ぎ、30代ともなると少しづつ
疎ましくなってくるのが現実。
誕生日が来るたびに一つづつ確実に歳をとっていわけで、多少は薄まってきているものの世間的には『若い』ということがアドバンテージになる昨今、老いに対する恐怖の方を感じるのではなかろうかと思います。
と、
30歳を超えたあたりのワタクシはそうでした。
この頃はまだ会社員として働いており、これから40、50と老いてゆくにつれ更に見てくれも悪くなるわ体も動かなくなるわという未来しか見えず、年を取るということに漠然とした不安を感じていたものです。
しかし、
そんなワタクシの考えが酒屋のアルバイトとしてススキノに出てきて徐々に覆されることとなります。
自身がこの地で店を持つのはそれから5年ほど後のことになるのですが、仕事でスナックのママさんやバーのマスター、はたまた飲食店のオーナーの方と毎日のように接することとなったわけですが、その方々って
若々しい。
というか見た目や立ち振る舞いが若い。
化粧や衣装のせいじゃなく、こう、何というか若いんですよ。
とはいえ、さすがに明るいところで至近距離だと多少は、というところはどうしてもありますが、パッと見
お兄さんやお姉さん。
中には実年齢が還暦を超えている方なんざザラですよ。
そんな環境なのでススキノの住人歴10年のワタクシが感じるのは、この地の30代は
小僧。
会社員でしたら30代というのは脂の乗った中堅という立ち位置なのでしょうが、ススキノは違います。
40歳になってやっと一人前、50代で中堅、世間的に60代ともなればそろそろ引退という二文字がチラついてくる年代ですが、この地ではベテラン、バリバリの現役です。
自身、
37歳の時に開業しましたが、初めましてのお客さんに実年齢を言うと
『いやー、若いマスターだねぇ』
と、結構な頻度で言われました。
まぁ、自身に威厳というか風格というか、そういったものが備わっていなかったというのもありますがね。
で、
時は流れ、40歳になったあたりから急に年齢のことで軽く見られることはほぼ、無くなりました。
そんな今では年を取るということに対し『嫌だ』という感情は持っておりません。
とはいえ、
とっとと年齢を進めたいとは思っておりませんが、40代は40代なりの楽しみ方や振る舞いを、50代になればまた然りなので、その歳に合わせた生き方を探してゆければよいな、そんなことを
思ってます。