回る。
回転寿司は一大アミューズメントパーク。
どうも! ススキノの父です。
幼い頃、お世辞にも裕福とは言えない家に生まれたワタクシには、回転寿司屋に行くのは結構な贅沢でした。
席から見える皿の上に乗った様々な寿司が回っている、その光景を眺めるだけでワクワクしたものです。
しかも、
普通の寿司屋で見ることが出来ないハンバーグが乗ったものや、お子様大好きフライドポテトやケーキ類も食べることが出来ますし、食べたくてもレーンに無いものは、中にいる人に直接頼めば自分だけのために握ってくれるなんてこともありました。
それがですねぇ、
時は流れ技術の発展なのか、経費削減のためかはわかりませんが、今ではレーンの中で寿司を握っている人を見かけなくなりましたね。
しかも最近では回ってすらいない寿司屋も増えてきました。
そう、
タッチパネルで注文し、出来上がると直接ベルトコンベアで席まで流れてくる。
昨今の世相を反映しているのか、回ってすらいない寿司屋が増え、そうとも知らずにそのシステムを敷いている店に入ってしまうことがあります。
なんかねぇ、
ワクワクしないんですよ。
年甲斐もなく、と言われそうですが、自身はワクワクしたくて回転寿司屋に行くわけですよ。
直接注文、直接席に届くのであれば安いのはありますが、行く意義って無くなってしまうんですよね。
食べ盛りで安さ重視の時ならいざ知らず、トシのせいか若い頃のようにはいかないため、それなら多少高くても美味しい物が食べたいというところです。
昔の回転寿司の思い出といえば
レーンに流れているにも関わらず中の人に握ってもらうという背徳感。
狙っている寿司を寸でのところで他のお客さんに取られてしまう悔しい感じ。
ずーっと流れている寿司を救うつもりで取ったら案の定カピカピになっていたというガッカリ感。
独特なイントネーションでネタを言う中の人。等々、
激安回転寿司はただ『寿司を食べに行く』だけじゃないんです。
ワクワクしたかったんです。
あ、でもそういやあったな。
ちょっとお高いけど
なごやか亭。