体温。
人間の体温ってすげぇ。
どうも! ひいじいCAFEミッドナイト通信ですよ。
ワタクシが営むひいじいCAFEは4.5坪(トイレ含む)という極小スペースでやっております。
ですので、外から見たらお客さんが3人も同時に居れば『混んでるなぁ……』という印章を与えるみたいですね。
と、
自身の店、たまに謎の混み方をすることが年一くらいであります。
数年前、とある寒さが厳しい冬のことでした。
その時の店の中は立地が路面店ということもあり、隙間風がびゅーびゅー吹き込むわ底冷えするわで当たり前ですが
極寒。
ポータブルストーブとエアコンの二刀流、しかもホットコーヒーを飲みつつで挑んでおりましたが、カウンターの中で寒さのためカタカタ震えておりました。
こんな日にお客さんなんて来てくれるんだろうかと、半ば絶望していたときのことでした。
突然扉が開き、常連さんが顔を覗かせました。
『マスター、6人なんだけどさ……あ、大丈夫か』
突然の6名様ご来店。
それまで静かだった店内が急ににぎやかになりましてね、席が埋まると急に部屋の温度が上がります。
そんな中、お客さんの一人が呟きました。
『何か暑いな……』
「あ、ちょっと待って、暖房切りましょう」
ワタクシが全ての暖房を切っても全然寒くならないの。
それからお客さんの中の一人がさらに3人ほど呼び、補助席を全て使い果たして30分くらい経った頃
『何か暑いな。マスター、ドア開けていい?』
暖房は全て切っているのにも関わらず、ワタクシもじっとりと汗をかいておりました。
「じゃあ、ちょっと開けよっか」
極寒の真冬にドアをフルオープン。
狂気の沙汰かと思われましたが結果、
問題無し。
とまぁ、そんなこともありまして。
真冬に野生動物が身を寄せ合って寒さを凌ぐというのは周知の事実ですが、やはり理にかなってるんだなぁと思いましたよ。
という、そんなお話。