作る。
ワタクシの親は倹約家だったのかもしれない。
どうも! ひいじいCAFEミッドナイト通信ですよ。
思い返せばワタクシ、玩具に於いて用途が限りられている物ってあまり買ってもらえませんでした。
その代表例が砂場で遊ぶ時のプラスチックのスコップですね。
幼少の頃、山を作ったりトンネル掘ったりする時、周りの友達はカラフルなものを持っていたんですよ。
そうなると自身も欲しくなるのも当然のお話。
で、当然母におねだりしたんですよ。すると返ってきた答えは
『あんなもん、すぐに壊れるからダメだ』
そんなもん使ってみなきゃわからんでしょ! ワタクシだけスコップ無いからいちいち人のを借りなきゃならんのと、なおも食い下がるワタクシにとうとう折れたのか
『あーわかったわかった、買ってきてやる』
次の日、ワクワクするワタクシに『買ってきたよー』と言いつつ手渡されたのが
園芸用の鉄のシャベル。
確かに軽量で小さく、子どもの手でも扱えるっちゃあ扱えたのですが、いかんせん可愛らしさのカケラもありません。
あからさまにガッカリしているワタクシにとうとう雷が落ちました。
『いいからソレ使いなさい! 折角買って来たんだから!』
しょうがないのでその日から使ったんですけどね、これがもう友達の物を圧倒しました。
そりゃそうですよ、ちょっと硬い砂を掘ろうものならパッキンパッキン折れるプラスチック製の物を尻目にグイグイ行けちゃったわけですからね。
しかも、
ワタクシが使わない日は母が花壇の土いじりに使うという、まぁ、無駄が無いといえば無駄が無い。
良くも悪くも合理的な母親だったのかもしれません。
そんな、
母親の逸話はまだありましてね、積み木が欲しいと言った時のことです。
家にあったのはどこからかのお下がりだったであろう古びた五十音が一つ一つ書いてあったもので、欲しかったのは友人の家で見た円柱や橋の形をしたスタイリッシュなものでした。
その時、母はすぐに快諾してくれたのでワクワクしながら待っておったのですが、数日後渡されたのは
カマボコの板。
これを見た時に子どもながらに悟りました。
無いなら工夫するか作るしか無い、と。
現在に至るワタクシの
無いなら作れ。
という考え方はこの辺りから培われたものかもしれません。
大人になって思ったのですが、それ専用というものは高いですし他の用途としての流用があまり出来ないんですよね。
その最たるもので今、ワタクシが一番使っているものは
巻きたばこを入れるケース。
一度、1000円くらいのものを買ってみましたが、色々な長さに対応しているので70mmで巻いているワタクシにはタバコが固定できず、移動中にタバコ葉がこぼれてしまうんですよね。
こりゃいかんと方方探したところ見つけちゃったんですよ、100均で。
その正体は
アルミの携帯灰皿。
しかもヨコの長さが手巻きタバコケースに使って下さいと言わんばかりの70mm。
中に入っている余計な物を取っ払って入れてみると
あらピッタリ!
とはいえ、ただのアルミなのでちょっと寂しいなと思ったので、これまた100均の転写シールを買ってきて貼って、そのままだとスレて絵柄が削れてしまうので保護のためにホームセンターでプラモデル用のニス買ってきて塗布したら
で き あ が り☆
予備で複数作りましたが、既存の物を買ってくるより断然安く済みましたし、使い勝手もものすごく良かったです。
現在、その携帯灰皿は終売になってしまったのか見かけることはなくなりましたが、もっと買いだめしておけばよかったなぁと思っておる次第ですよ。
それもあって無いなら作れの精神のワタクシ、店の調度品は専門の資格や経験が無い物意外、ほぼ手作りです。
その中でワタクシの集大成といえるものが
ひいじいCAFE。
パイプスモーカーの店が無かったので作ってしまいましたとさ。
という、そんなお話。