死ぬかと思った。
『子猫貰ってきた!』
どうも! ススキノの父です。
ワタクシ、生れて2週間でアトピー性皮膚炎と診断されたそうです。
それから40ウン年経ちましたが気を抜くと持病が猛威を振るい、お肌が大変なことになりますが、現在では経験を元にうまく病気と付き合っておりますよ。
と、
ワタクシが10歳の頃でしょうか。
時はまだ昭和、今ではアレルギーという症状が広く認知される以前、ワタクシの周りでは
『アトピーは根性で治る』
なんて思想が蔓延しておりました。
牛乳、卵が食べることの出来ない人に、根性論で食べさせる担任という光景というものを何度となく目撃しておりましたし、それが当たり前だと思ってました。
まぁ、
それだけ『アレルギーによる障害』というものが軽んじられていたわけですね。
そんな中、『アトピー性皮膚炎』を持つ子どもを持つ母親だとしても、そんな認識だったのではないかと思います。
いやね、
今では『虐待』と言われても不思議ではない世相ですし自身の母親も、そのような認識ではなかったのだと思ってます。
動物アレルギーを持つ人に対し犬猫を近づけるという行為、それは現在においてはほぼ
殺人行為。
ですが、昭和の時代は『気合いで何とかなるでしょ?』という風潮。
とはいえ、あくまでワタクシの生きる世界の話ですがみたいなノリでしてね、アレルギーというものに関して軽んじられていたように思われます。
で、
とある日、当時は小学生だったワタクシが学校から帰ってきた時に見たのは茶の間のソファーの中心でスヤスヤと眠っている仔猫でした。
「かーちゃん、この猫どうしたの?」
『なんかさー、急に猫が欲しくなって貰ってきた』
当時、北海道新聞には里親募集というコンテンツがあり飼いきれなくなった、とか、子どもを沢山産んだから誰か貰ってくれない? 的なことが紙面に載せられておったわけですよ。
「ふーん、可愛いね」
その日は『なるほどな』くらいで終わったのですが、次の日から地獄が待っておりました。
それは、
体が痒い上に尋常じゃなく目が腫れる、鼻水と涙が止まらない。
でした。
現在では完全に『猫の毛によるアレルギー反応』が原因なのですが、ワタクシも母もオロオロするばかり。
とりあえず皮膚科から貰った薬をキメてやり過ごすという日々が続いたのですが
それから三か月後。
症状がすっかり納まってしまいまい、猫の腹に顔をうずめても全く痒くなくなったんですよね。
当時は『気のせいだったんだ』という認識しかなかったのですが、アレルギーの恐ろしさが認知されている現在だと一歩間違えたら殺人ですよ。
上記の件は『たまたま』運が良かったのかもしれませんが、思い返すと
毒を以て毒を制す。
って格言は、あながち間違いじゃないのかなぁと思った次第です。
まぁ、オススメはしませんがね。