恐怖の二本立て。
今週のお題「怖い話」
どうも! ゆくゆくはススキノの父と呼ばれたい男ですよ。
ワタクシ、水商売を始めてそろそろ5年を迎えようとしております。
まぁ、自身の場合、お客さんを持った状態で始めたわけではないので初年度からもう、店を開けたはいいけど誰も来ないという日はあります。
誰も居ない店内、独りカウンターの中で待ち続ける、そんな日は時間の流れが遅く感じ、永遠とこの状態が続くのではないか? という感覚に襲われるんですよね。
いやー……負のスパイラル、怖いですね。
とはいえね、一日で終わるノーゲストなら何とかリズムは取り戻せます。
ですがね、さすが水商売、そんな日が2日3日と続くことってあるんですよ。ウチの店は。
そうですね、今までの最高記録は4日連チャン誰も来ない。開業一年目でありました。
いやぁ……
今、思い返してもあの時は辛かった。
で、5連チャン入るか!? という運命の日は金曜日、まだまだ力不足なワタクシの店でもお客さんゼロが比較的少ない週末のことでした。
重たい足を引きずり店開けはしたものの準備が整った瞬間、何とも言えない恐怖にかられました。
それは、あまりに他人との会話がなかったため、来店されたお客さんと
何喋っていいのかわからない。
つまるところ、接客の仕方を忘れちゃうんですよ。
いやね、人によっては『ただ喋るだけでしょ? 何難しいことあるんよ』と、思われるかもしれませんが、違うんですよ。
ワタクシみたいな飲食ド素人が始めたとはいえ、ここはあくまで飲食店です。
宅飲みしているのとは違うんですよ。いや、違うと言わせてください。
お客さんが来てほしいの半分、来てほしくないの半分、期待と不安を抱えながらカウンターの中に立つ。
この時の心境は
まぁ、怖いよね。
良く『死んだ人間より生きている人間の方が怖い』と言われます。
世間一般的に言われている意味と多少ベクトルは違いますがやっぱり生きている人間の方が
怖いわぁ……。