一人の男がバーのオーナーになるまで。最終回
【date:2015.10.27】
-マスターになった!-
何度か書いてきたこのシリーズも今回で最終回となります。
今日夜間のオープンを控え、ただの無職から(一応)ちゃんとした個人経営者と名乗れる身分となりました。
ちなみに
今日の活動は、プレオープンの時の反省点を踏まえての備品の整理、買い足し。
ウイスキー以外のメニュー表が無いのがわかりづらいと言われたので、その作成。
メチャクチャだと指摘があったメジャーカップの使い方の練習。
課題は山積みですが、少しずつ、前に進んでいけたらな、そんなことを思ってます。
で、
味の違いがわかんねぇ!
貧乏舌でスミマセン。
そう思った今日このごろでしたとサ。
オープン初日、一杯ひっかけてたのか!?
どうも! ススキノの父です。
今となっては全く覚えておりませんが、文章を見る限りオープン直前に飲んでいたようです。
いやまぁ、ズブの素人が店をやろうなんて大それたことをするからには、飲まなきゃやってられん! ってことですかね。
まぁ、
飲んだ記憶はございませんがオープン初日、いつでもお客さんを迎える準備を終え、開店時間を迎える直前にカウンターの中で鮮明に覚えているのは
後悔の念。
何も才能も能力も無い自分が、2年生存率10%のススキノで店を持ってしまったことに、今更ながら恐怖を抱いておりました。
この日に辿り着くまでに、半年間で自分では到底扱えないだろう結構な金額を投資してしまったことに対する恐れや、失敗したらその全てをドブに捨てることになるという現実を突きつけられ、カウンター内で
小刻みに足を震わせている自分がおりました。
まぁ、なんだ。
今では
「そんなこともあったよねー」
っていうのが正直な感想。
現在、すっかり肝が座り、飛び込みで今日が初めましてな方をお迎えしても全く動じないという思考的に図太くなってしまいましたが、商売ってのはお客さんを大事にするというのは大前提ですし、それは揺るぎないのですが、もっと大事なことは
ブレない。
己を貫きつつ商売が失敗したならば納得できますが意見を聞きすぎてブレにブレた結局、ダメでしたー! ってなったら後々
心に負うキズってハンパないと思うのです。
……てぇ話ですが、
これは営業面積5坪未満、従業員は雇わないという営業形態でやっているから成り立っているのだと思います。
今回の話題はホント、イチ庶民がうっかり店を持ち運だけを頼りしたけど5年持っちゃったレアケースとして押さえておいていただけたらこれ幸いですよ。