やってみないとわからない。
『お客さんから名刺は貪欲に貰っておいた方がいいよ』
ひいじいCAFE開業準備中に結構な数のママさんからアドバイスを受けておりました。
とまぁ、そんな流れをぶった切るように毎度の挨拶行きますよ。
どうも! ススキノの父です。
酒屋の配達員という職業柄ワタクシ、スナックを経営するママさんの知り合いは当然の多いわけで、その中にも気が合い何でも話したり相談できる人もおります。
そんな会話の中でちょいちょい出たのが冒頭の言葉です。
そんなことを書くと本文を読んでいる人の中に
『どうしてそんなことを言いふらしているの?』
という疑念を抱(いだ)かれる方もいらっしゃると思われるため、ちょっとだけ補足いたします。
ワタクシが『独立しよう!』と思ったタイミングで丁度、地下鉄の中吊り広告に札幌市商工会議所が主催する『起業セミナー』というものを目にしまして、市が絡んでいるのと無料ということもあり参加したのですが、講師の方が
『起業するなら周囲の人に言葉に出した方が良い』
ということを言っておったわけで、それを素直に実行していただけですよ。
世の中には『不言実行』というものが美徳とされていますが、ワタクシの場合は経験上、『有言実行』の方がピッタリとハマるらしく、今では後者の方を多く採用しております。
と、
開業直後、その言葉を忠実に守り、来店されたお客さんには出来るだけ名刺を貰うようにしておりました。
とないえ2カ月くらい経った頃から何か違和感を感じ始めたんですよ。
ワタクシが名刺を要求すると肌感ですがお客さんが微妙に嫌がっているような気がするんです。
そんなことが続きつつも名刺を貰い続けておったわけですが、ある時フと気づきました。
あぁ、ウチの店に来るお客さんって
名無しになりたいんだな
と。
地位や役職から一時だけ離れて一個人として飲みの場を楽しみたいのか。
それからワタクシ、来店されたお客さん全て個人情報というもの、詳しく述べるならば名前も職業も年齢も基本的に聞かないことにしました。
それもあって今では結構な頻度で通っていただいているにも関わらず
顔だけは知っている。
という方が結構おります。
その方針に変えた直後くらいは顧客に対する情報を把握していないということは少し不安でしたが、時が経つにつれ予想だにしないボーナスが付与されることとなりました。
それは
お客さんの顔だけ覚えておけばよい。
と、いうことです。
これは大きなアドバンテージとなりました。
そもそも顔だけは覚えるのは得意だけど名前を覚えるということが大の苦手なワタクシ、意図せず苦手要素を体よく減らせたのです。
ワタクシも得をし、お客さんも得をする。
まさしく
WIN‐WIN
いやぁ、何と素晴らしい世界。
それと共に感じたのは商売って何が正解なのか
やってみないとわからない。
っつーことですかね。