一人の男がバーのオーナーになるまで。 その18
【date:2015.10.21】
-試作をしよう!-
『オット、今日はフードの試作をするよ!』
「え?もうしてるけど、後はチー盛りとソーセージ盛り、後は甘味くらいかな」
『もしかしてぶっつけでいいと思ってる?』
「いあまぁ、茹でたり盛るだけだし、経験もふわーっとあるからいいかなぁとか」
『あまーい! その考え、ニートの人生観より甘い!』
「ええぇぇぇ!」
……てなわけで、食材を仕入れて定番メニューの試作となりました。
『盛合わせといえども盛ればいいってもんじゃない! 例えば……』
奥さん監修の元、試作しました。
やっぱ試作してみないとわかんないね。
ぶっつけ本番は危険だと改めて思った今日このごろでしたとサ。
どうも! ススキノの父です。
フードメニューについて、あれこれ思考を凝らしていたのが懐かしい限りです。
当時、バーというものを開業するにあたって、今までの経験からと右へ倣(なら)え的な感じで多種多様のメニューを用意しないといけないと思っていたわけですね。
とはいえ、蓋を開けてみたら
フードが全く出ない。
というか、そもそもお客さんが来ない。
開店最初、ご祝儀来店的な感じで知り合いが足を運んでくれたのですが、世間一般的に一ヶ月続くと言われるイベントもワタクシの店は二週間で終了。
最初は順調に出ていたフードが全くといって良いほど動かなくなり、写真のパセリやプチトマト、その他冷蔵保存の食べ物が日の目を見る前にほとんどダメになっていったのでした。
現在、
付け合せ的なものは全て排除しました。
お客さんに聞いても『別にいらないよ、あっても邪魔なだけだし』って言われたわけで、あっても無くても良いとなれば
いらないでしょー
まぁそれに、当店は一次会で利用される方は稀なんですね。
散々食べて飲んで、じゃあシメますか。的な感じで来店されるので、イレギュラー的に出ることはあるので一応メニューにはありますが、5年経った今でもフードはほぼ出ません。
今では、
チャームとして燻製したナッツを提供させていただいております。
それで十分なんです。